松井ライディ貴子

インタビューを受ける松井さん

米原に新しい風をもたらす人

「米原が主役になる時代が来ると思うんです。」と語るのは、2018年からインバウンドの観光客向けに米原市をはじめとする湖北エリアのツアー事業を展開している松井ライディさん。20代の頃、ミシガンに留学して12年間をアメリカで過ごし、その間に、最愛の夫と出会い結婚。その後帰国することになり、WEBプログラミング、翻訳、通訳の仕事を夫婦ではじめる。それをきっかけにインバウンドの仕事に関わるようになり、自分自身でもツアー事業をしてみたいと思うようになったそうだ。現在は、地域の才能ある人材と共にガイドチームを編成しており、スキル向上のため定期的な練習や勉強会に取り組んでいる。

インタビューを受ける松井さん

自分の感性を米原にミックスさせる

「私は旅行に出るとメジャーな観光地よりも裏道が好き。そこで自分だけが見つけたとっておきの場所に出会うことに価値を置いている。同様に、現代の若い世代もメジャーなブランドよりも、自分だけの特別感を大切にしている。」と語る。海外では、そのような価値観の人が増えており、米原市は京都から日帰りで行くことができる「裏道(Backroads)」として、とても喜ばれるという。

ツアーの様子

観光地よりも生活の場を魅せる

松井さんは現在、Biwako Backroadsの事業として、米原市を案内するツアーを企画し、その魅力を海外に紹介している。米原市は、東日本と西日本、そして北陸を結ぶ交通の要所として日本の歴史を語ることができ、普段当たり前に目にする田園風景や畑で作る野菜など、リアルな日本の暮らしを体験できる場所として、もってこいの場所だという。特に上丹生は、木彫りや仏壇作りの集落として、海外の方には秘境の地として映るそうだ。

ツアーの様子

多文化の相互リスペクトがツアーの鍵

そして今、海外旅行者が本当に体感したいという自然循環型のモデル地域として、米原市は最高の立地と語る。自然と人間との共生を体感できる貴重な場所として、今後米原市のような地域が注目されるのではないかというから嬉しい限りだ。これからも米原市や湖北の伝統産業や日本文化を紹介しつつ、相手の文化を尊重しゲスト一人一人に楽しんでもらえるようなツアーを企画したいと話してくれた。

利便性を追い求める時代に、自然豊かな米原市が担う役割は大きくなるはず。自然そのものだけでなく、川で野菜を洗うおばあちゃんなど、そこに暮らす人々の生活様式も大切な資源。その資源を磨き、世界に発信していきたいという方にぜひ来てもらいたいと話す。