琵琶湖に馳せる。

夕焼けの琵琶湖

Mother Lake

湖に夕日色の絵の具が溶けて、今日の続きを描くまち。縄文の人々も共に暮らした「琵琶湖」。上流から下流へ、太古より「水を汚さない文化」を脈々と伝えるまちの象徴である湖。北陸・東海・近畿を結ぶ、湖上交通の要衡として栄えた古代浪漫の湊。時が移り変わっても、母なる湖は私たちに潤いと喜びを与えてくれる。

神秘的な琵琶湖

神秘の湖。

世界有数の"古代湖"として知られる琵琶湖。その誕生は、今から約4百万年前にさかのぼり、歴史の古さは「バイカル湖」や「タンガニーカ湖」に次ぐ世界第3位。日本で最も大きい湖で、その広さは滋賀県の1/6をほこる。自然のダイナミズムがつくり上げた様は、まさに神秘。歴史を辿ってみても、様々な数値を探ってみても、そこには日本随一のスケールがある。

夕日が沈む琵琶湖

浪漫の湖。

天野川が琵琶湖に注ぐあたりには「朝妻湊」という港が築かれ、古代より東の国からの物資の集積地として多くの人やモノが行き交った。さらに、多くの歌人が琵琶湖の歌を詠み、想いを馳せた。万葉歌人・高市連黒人(たけちのむらじくろひと)は琵琶湖に浮かぶ「烏帽子岩」を見て、「磯の崎漕ぎ廻み行けば近江の海 八十の湊に鵠多(たづさは)に鳴く」と詠っている。

渡り鳥がいる琵琶湖

命の湖。

琵琶湖には、ビワマスやビワコオオナマズといった固有種をはじめ、フナ、コアユ、エビ、マス、シジミなどの魚介類が生息しており、昔から沿岸の人々は農業の傍ら漁業を営んできた。今日も湖の恵みを求め、漁師たちが船を出す。琵琶湖は、私たちにとってなくてはならない恵みをもたらす場所でもあるのです。