米原市の小学校では、体験して学ぶことを大切にしています。その一つが、JAや地域の農家の方と協力して行う「収穫体験」と「食育授業」。収穫体験では、実際に農家に出向き、畑に育った作物をじっくり観察したあと、一つ一つ丁寧に自分の手で収穫します。食育授業では、作物がどのように育ち、収穫され、スーパーに並ぶようになるのかを画像を使って分かりやすく教えています。見て、触って、考えさせる教育が米原式です。
米原市の中央を流れる天野川流域は、天然記念物にも指定される「ホタルの里」。約80年前に始まった保護活動は今も引き継がれ、地元の小学校や地域では、子どもたちがホタルの棲む川の環境について研究し、自然の魅力と大切さを呼びかけています。水と人との深い歴史を歩んできた米原市では、子どもたちが自然を改めて見直し、現状の課題に気づき、未来に引き継ぐための学びを深めています。