米原市には多くの市民団体さんが、より住みやすい豊かな地域社会を自分たちの手でつくるために、活発に活動をしています。「つくる未来展」は、そんな市民団体さんの活動をたくさんの人に知ってもらうために2021年からスタートしたパネル展示会。2年目には米原市だけではなく、近隣の彦根市、長浜市とも協力して3市の市民活動を紹介している。既に市民団体で活動をしている人はもちろん、これから活動してみようと考えている人、行政が取り組んでいる(取り組みたい)事業内容を展示している。
「つくる未来展」では、市民団体、市民(まだ活動をしていない人)、行政のトライアングルが、この展示を通じて有機的に繋がることができるように工夫をしている。市民団体は活動のPRの他、仲間探しや他団体との交流の場として、市民さんは市民活動を知り、まちを知り、活動したくなるきっかけになるような場として機能したいと考えている。さらに、行政はまちの課題を分かりやすく伝え、一緒に取り組んでくれる協働パートナー探しの場として活用している。
「つくる未来展」のパネルは、やさしい言葉で子どもたちにも伝わるようにつくることを大切にしているとのこと。一つは、未来を担う子どもたちにもきちんと届けたいという思いから。そして、もう一つは、短い時間の中で理解してもらえるように活動内容を端的にまとめるスキルを各団体につけてもらいたいという思いからのようだ。さらに、各パネルを見て気づいたことや感じたことを直ぐに伝えられるように、付箋にコメントを書いて貼り付けられるようにしている。
さらに、会場づくりが素晴らしいと評判だ。実行委員会の中にアートディレクターさんが参加しているらしく、未来をコンセプトに印象的な空間づくりや、統一されたパネルデザインが目を楽しませてくれる。さらに心地良いBGMまで流れている。出展した団体さんの中には展示後にパネルを欲しいという方もいるようだ。話によれば、雰囲気づくりを大切にしたことで、他の展示会に比べて気軽に見ていってくれる市民さんが増えたとのこと。これから自分も何か始めてみたいと思っている人は、ぜひ「つくる未来展」に参加して、同じ地域で頑張っている人と交流してほしい。