蘇るビワマス。

魚道を通るビワマス

時代とともに、姿を消す希少なビワマス。

琵琶湖固有種であるビワマスは、サケなどと同じように、生まれた河川に戻って産卵するという習性があります。かつては、市内を流れる天野川でも産卵期にはビワマスが遡上していましたが、数十年前から洪水防止や農業用水取水のために、堰堤が次々と整備されたことなどから、徐々にその姿を見ることができなくなっていました。

天野川の水面を跳ねるビワマス

カムバックビワサーモン。

カムバックビワサーモンプロジェクトのメンバー

そこで、市では「天野川カムバックビワサーモン」を合言葉に、平成23 年6月に自然との共生や生物多様性の保全、回復を進めるためのモデル事業として、米原市天野川ビワマス遡上プロジェクトを発足し、それに賛同する市民グループ「米原市ビワマス倶楽部」も立ち上がりました。

琵琶湖の宝石を守る。

プロジェクトでは、ビワマスやアユをはじめとした魚が、琵琶湖と河川を行き来できるように、市民とともに魚道を設置したり、市民が自宅の冷蔵庫でペットボトルに入れたビワマスの卵を飼育し、川に放流する取組など、様々な取組を進めています。

ビワマスの稚魚を放流する小学生

ビワマス

ビワマス

属性
サケ目サケ科に属する淡水魚で、琵琶湖の固有種。
別名
あめのうお
特徴
体長は、約40~70cm。琵琶湖での回遊生活を2年半〜3年半ほど経た後、10〜11月になると産卵のために生まれ故郷の河川を遡上するという、サケとよく似た生活史をたどります。
食す
別名、琵琶湖の宝石とも呼ばれ、鮮やかなサーモンピンクの身に上質な脂がのり、どんな料理にしても楽しめる、絶品のおいしさです。
米原市役所のロゴ

文/写真

米原市役所

米原市役所では「びわ湖の素・米原」を合言葉にシティセールスを推進しています。このWEBサイトを通じて、移住を考えている人や米原で仕事をしたい人をはじめ、これまで米原を知らなかった人でも、楽しく米原を知ってもらえるように情報発信しています。