築200年の歴史ある古民家が今、多世代が交流しくつろげる憩いの場所となっている。ここは人々が気軽に集える場「多世代交流ハウス・ぷらっとほーむ」。オーナーの山田さんの思い描く夢と、何気ない会話のやり取りが訪れた人をいつの間にか元気にしてくれる。長女の不登校をきっかけに「不登校親の会relief~リリーフ~」を立ち上げ、その拠点を探す中、今の古民家に出会い、トントン拍子の勢いに乗って購入したという。改修工事を終え、2023年6月にぷらっとほーむとしてスタート。
3人の育児と介護職の経験から、高齢者や子育て世代の困り事を聞く多世代交流の居場所にしたい!という思いが少しずつ形になり、今では地域の人を中心に子どもからお年寄りまで様々な人の居場所となっている。
「椅子に座って本を読む人、親子で来る人、気負うことなく‘‘ぷらっと‘‘気軽に入って自分のくつろぎ方を見つけてテキトーに帰る。振り返るといつの間にか誰か来ているといった感じ。(笑)不登校の子どもにとっても「相談窓口に行こう」っていうより「カフェに行こう」の方が行きやすいでしょ。だからカフェをはじめたの。」と話す山田さん。誰でも気軽に困りごとを話せるように月に2回カフェとして開かれている。
毎月2回、金曜日の学校終わりに開かれる子ども食堂。地域の子どもたちがたくさん来てくれるという。「調理はしておくからあとは勝手に食べてね。」というスタイルで、子どもたち自ら配膳や後片付けをするシステム。あとは帰ってお風呂に入って寝るだけ。子ども食堂は仕事や家事に追われる忙しい親たちにとっても休息できるありがたい存在。また子ども食堂の時には80歳のおばあちゃんが紙芝居をしてくれる。子どもたちも参加できる紙芝居は楽しいと大人気。まさに多世代交流の場となっている。
「次は隣の蔵を改修しようと思ってるんです!」とエネルギッシュな山田さん。フリースクールを立ち上げるため、蔵を居場所スペースとして拡大するとのこと。フリースクールでは、学校では学ぶことのできない味噌づくりやよもぎ餅作りなどを企画されている。「日常の暮らしから学ぶことはたくさんある。だってお会計してたら算数できるようになるでしょ。」と笑って話してくれた。
「カフェに来たら帰る頃には隣のテーブル同士が仲良くなっていたり、あそこ行ったら今日誰かいるやろっていうみんなの実家みたいな場所にしたいです。」と夢を語ってくれた。
ぷらっとほーむの立ち上げ時には米原市の空き家対策の補助金が助かりました。米原市は子育てに関する補助金もとても充実していますよね。高校生まで医療費免除だし、とても助かっています。雪が積もった時は民生委員さんが除雪をしてくださったり、ご近所の方が畑の手入れを手伝ってくださったり、時々野菜をいただいたり、地域の方々が温かく協力してくださいます。手伝ってくださる高齢の方の生きがいにもなっていることが嬉しいです。
自然の中で四季を感じながら子育てできるのは最高!田舎でのびのび子育てできるのが一番ですよ!‘‘ぷらっと‘‘きて相談できてゆっくりくつろげるみんなの実家。ぷらっとほーむに遊びに来てくださいね。