藤本雅也さん

収穫した白菜を手に笑顔の藤本さん

人と自然が受け入れてくれるまち

収穫したキャベツを眺める藤本さん

「畑しごとは最高に贅沢な時間です。」畑しごとがすっかり様になっている藤本さん。農業塾を受講し、ご自分の区画で育った野菜たちを愛おしげに見つめている。「自分の手で育てた野菜を家族に食べてもらいたい。畑しごとをする時間は黙々と自分と向き合える良い時間なんです」と嬉しそうに語ってくれた。

人のあたたかさが決め手

アウトドアな出で立ちで、颯爽とした身軽さを感じる藤本さん。それもそのはず藤本さんはNHKの記者さんで、今まで岡山、沖縄、東京、ブラジル、高知と転勤され2021年に滋賀に異動となった。それまであまり縁のなかった滋賀の印象は、とにかく暮らしやすい、人が良いと感じられたそうだ。「特に米原市は、自然環境が良くて気に入りました。もともと電線が少なく開けている場所で暮らしたかったんです。米原を訪れた際に、人が受け入れてくれるあたたかさを感じ、それが移住の決め手になりました」と語ってくれた。現在、奥さんと2人の娘さん、2匹の愛猫と暮らされている。今年、市内に新築を建築予定で、現在は設計士さんと相談されているとのこと。もちろん敷地内には畑のスペースを設けるそうだ。

カメラを回し取材をする藤本さん

まいばら農業塾

農作業に没頭する藤本さん

まいばら農業塾のことは、記者として米原市に取材に行った時に農業塾の開講を知り、兼ねてからやりたかったことの1つだったため、すぐに申し込みをされたそうだ。今は伊吹大根、キャベツ、白菜、ブロッコリー、大藪かぶらを育てているとのこと。「実際に農業をやってみると作る側の気持ちが分かり、作り手さんへの感謝の気持ちが湧きますね。自然相手だから思い通りには育たないし、雨が降って欲しい時に降ってくれなかったりする。それに土って重いんですよ。だからこそ美味しく感じられます」と藤本さん。

保護猫と一緒に

愛猫の『こまる(黒猫)』と『たらこ(三毛猫)』は2匹とも保護猫ちゃん。こまるは藤本さんが保護し、たらこは米原市で保護猫の譲渡会をしている団体から譲りうけた。猫を家族に迎え入れてからより円満な家庭になったという。藤本家の一員となり米原住民になる、こまるとたらこ。家族に愛され広い敷地で伸び伸びと暮らしてもらいたい。

藤本家の保護猫「こまる」と「たらこ」

余白のある米原だからできること

まいばらの法被をまとう藤本さん

米原市は人を受け入れてくれる感じがするまち。それは一朝一夕で培われるものではなく、人と自然とがつくりあげたあたたかさ。「一度来て米原を体験してみたらわかりますよ」と藤本さんは言う。米原暮らしがスタートしたら「家族と猫と一緒にのんびりアウトドアも楽しみたい。設計中の家には壁から猫が顔を出せる窓や、キャットウォークも作る予定なんですよ」と新生活に向けてワクワク感が溢れていた。

農業塾で講師と談笑する藤本さん

藤本雅也

概要
NHKの記者として全国各地を取材して回っており、米原に取材に訪れたことをきっかけに移住を考える。現在、米原農業塾に通い農業を学びつつ、米原に新居を建築中。
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文/写真

びわ湖の素編集部

びわ湖の素編集部は、ディレクター/デザイナー/カメラマン/ライターなどで構成されるクリエイティブチーム。自分たちが楽しいと感じ、人に伝えたいと感じることを大切にして、米原の魅力を発見し、体験し、発信しています。また、一緒に編集してくれる仲間を随時募集しています。